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CREW's VOICE

社会と現在の自分を結ぶ

SPECIAL INTERVIEW
佐藤 有佳里
SOCIALSQUARE|いわき店マネージャー/手話通訳者

SOCIALSQUARE|いわき店のマネージャーとして働く佐藤有佳里にインタビュー。マネージャーとして現場を取り仕切り、支援全般をマネジメントしながら、手話通訳者としての活動も続けるなど、会社に留まらない働き方を模索する一人。どのような思いで支援に当たっているのか。そして、ソーシャルスクエアの「今」と「未来」について語りました。

ソーシャルスクエアのコンセプトにはこうあります。「社会と現在の自分を結ぶための広場を創造することではたらくを諦めない」「 生きにくさを抱える方々の心に栄養を、その先の活力ある人生をデザインする」。私たちは人の集まる場所としてソーシャルスクエアを運営していますが、集まる人を限定しない。地域の中の集合場所になれるように、単純に「行ってみたい」と思える場を創ることを目指しています。ハード面、ソフト面の双方から創っていく必要があります。

主な、事業としては障害者の就労移行支援と自立訓練(生活訓練)を福祉サービスとして提供する事業所の運営です。ここに集まる人は、働くため、次のステップに進むため、生きやすくするためなどの「社会に出ていく準備」をしています。社会の中には一定数そんな人たちが、他の人に少しフォローしてもらいながら自分の力で社会に出ていくんです。

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少し、考えてみましょう。少しあなたはそのような存在を意識したことがありましたか? そのような人に会ったことがありましたか? 何故、一定数いるはずのその人たちと関わりが無かった、あるいは遠巻きに見ていたのでしょうか。それは単純にこれまでの人生の中で一緒に過ごす時間があまりに短かったせいかもしれません。障害者と聞いてなんと感じますか? 精神障害と聞いて、知的障害と聞いてあなたは何をイメージしますか?

他にも沢山の○○障害と診断されている人が沢山います。私たちはそのイメージを覆したいんです。その為には多くの人に知ってもらう必要がります。だから、私たちはソーシャルスクエアを社会にひらけた場としてオープンにしなければいけないと考えています。

WEBマガジンでも、広く多くの人に伝わるように私たちの活動や実際のカリキュラムも発信しています。でも発信だけでは足りません。オープンにするだけでは興味のない人は集まりません。「おしゃれ」「便利」「使いやすい」「近い」など要素は様々ですが、その地域に住む人が来る動機になるにすることで沢山の人にとっての、その地域社会に住む人にとっての広場となることが叶っていくと信じています。

多くの人が来る動機になるファシリティこそがその場で時間を過ごす人にとっての心の栄養になるとも信じています。これまでの人生の中で自分に自信がなくなってしまった人にとって、誰もが来たいと思える場所に居て過ごしているという実体験こそが、ほんの少しずつ心の栄養になっていくことも知っています。

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―いわきから発信する

休日をおしゃれなカフェやお店で過ごせることはとても贅沢な時間を過ごしていると感じませんか?その時間こそが人の心に活力を生んでくれるのです。そのような場は都会と呼ばれるところでは沢山あります。沢山あるところに創るのではなく、このいわきという地域にこそ創っていく必要があります。

先に伝えたように、障害という言葉が先行して関わりを敬遠するのではなく、地域に必要なことを地域の人たちを共創し、誰かがやるのではなく、自分たちがやるという意識に地域を生まれ変わらせたいんです。社会というものは人の思いで創られています。水瓶に落ちた一滴の雫が波紋のように広がるのと同じで人の思いもそのように揺れながら伝わって、大きくなっていくのだと思います。

まずは知ることから。でも知ったら誰もが気づくはずです。障害者と呼ばれる人が同じ人間で、そんなに障害と言われる部分は一緒に生きていく上で障害にならないと。普通という言葉はあまり好きではありませんが、あえて使います。すごく普通の人もいれば、ユーモアに溢れておる人もいるし、自分いとって有益なことを伝えてくれる人もいるし、驚くほど才能に溢れている人もいます。知らないだけなんです。それってとても勿体無いこと。

人の思いというソフト面を繋ぐきっかけになる場がハード面として存在するソーシャルスクエアの役割です。一滴の雫のように1つは小さいけれど、どんどん広がるきっかけとなって行きたいと日々思っています。

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スターバックスとコラボイベントでの1コマ
                                           

●profile 佐藤 有佳里  Yukari Sato
福島県富岡町出身。障害のある方とそうでない方の社会での待遇の差に違和感を感じながら、学齢期を過ごす。世田谷福祉専門学校で手話通訳を学んだのち、聴こえない方専門の接客窓口ソフトバンク渋谷手話カウンターで接客を経験。LITALICOジュニアにて療育を経験し現在に至る。

SOCIALSQUARE
SOCIALSQUARE
NPO法人ソーシャルデザインワークスが運営する障害福祉サービス店舗。 社会と現在の自分を結ぶための広場を創造することをコンセプトに、一人でも多くの生きにくさを抱える方々の心に栄養を、その先にある活力ある人生に貢献している。