カリキュラム

視覚を鍛えるビジョントレーニング

あなたは「ビジョン」という言葉を聞いたことがありますか?

 

将来の構想や展望と考える方も多いのではないでしょうか。

 

ビジョンとは、また別の意味として視覚を指す言葉でもあります。近くのものや遠くのもの、止まっているものや動いてるものなどをしっかりとらえる「入力機能」。視覚情報を処理し、記憶したり、体を動かしたりする「情報から行動に移す機能」があります。

 

日本では、学校や眼科で行われる視力検査が一般的ですが、視力がよくても他の機能に問題があれば視覚情報を効率よく入力したり、適切に脳の中で処理をして行動に移すことができません。文字の読み書きや、図形の問題を解く、ボールをキャッチするなど、見たものを頭の中でイメージすることが苦手になってきます。しかし、視覚機能を訓練することで、年齢に関係なくビジョンを鍛えることができます。これをビジョントレーニングと言います。

ビジョントレーニングには大きく分けて5つの方法があります。

1 -追従性眼球運動

2 -跳躍性眼球運動

3 -両眼視機能

4 -視空間認知

5 -目と手の協応動作

 

1つ目の「追従性眼球運動」とは、動いているもの、止まっているものに関わらず頭を動かさずに目で追いかける運動です。例えば、ボールの動きを目で追いかける、文字の書き順を覚える、一点を見つめ続ける、などです。

 

2つ目の「跳躍性眼球運動」とは、多くの中から見たいものをとらえる時に役立つ目の働きです。例えば、本を読んでいて次の行に視線を移す、応援席の中から自分の家族を探し出す、などがこれにあたります。

 

3つ目の「両眼視機能」とは、両眼で同時にものを見、同じ一つものとして立体的に認識する機能のことです。例えば、ホワイトボードに書かれた文字をノートに書き写す、遠くから投げられたボールをキャッチする、などです。

 

4つ目の「視空間認知」とは、空間をみて何かどのような状態になっているかを知ったり、平面の地図や絵を見て立体的にイメージしたりする能力のことです。例えば、二次元の地図からその地形を認識する、パズルをみてどのピースが合うかイメージする、ダンスを覚える、などです。

 

5つ目の「目と手の協応動作」とは、見ている対象物に合わせて体が反応し動くことのできる能力のことです。例えば、自分に向かってくるものをよけられる、目の前の人と同じ動きができる、見たままの字を書く、などです。

 

これらの能力を高めるために、ソーシャルスクエアではPCソフトを使って練習を行いました。左右に高速で流れる数字を入力したり、一瞬だけ表示される数式を暗算したりなど、9種類のゲームを実施。眼の力や脳を鍛えるゲームをそれぞれ行いましたが、しっかり見ようとのめりこんで集中したために「目がいたいー」「頭がクラクラする」などと言いながらも楽しそうな声が聞かれました。

眼と脳は密接な関係にあります。ビジョントレーニングを繰り返し行うことで、視覚から脳が刺激を受け、運動が苦手、不器用、落ち着きがない、友だちとうまくやれない、など生活に不自由さを感じる方や発達障害の方のトレーニングにも活かされています。日常生活に取り入れることで、集中力があがり、見落としやミスが少なくなることが言われていますので、皆さんもビジョントレーニングを生活の中に取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

SOCIALSQUARE
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NPO法人ソーシャルデザインワークスが運営する障害福祉サービス店舗。 社会と現在の自分を結ぶための広場を創造することをコンセプトに、一人でも多くの生きにくさを抱える方々の心に栄養を、その先にある活力ある人生に貢献している。