現場の外からの関わり方

今回紹介するのはソーシャルスクエアの“縁の下の力持ち”松岡真満へのインタビュー。
入社して約4年。外から現場に関わる松岡の想いを語ってもらいました。

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松岡 真満

ソーシャルデザインワークス TOKYO Lab.
ごちゃまぜプランナー/ファンドレイザー

ソーシャルスクエアという地域に開かれた現場で、障害福祉に関わるスタッフは、どのような問題意識を持ち、どのような理想を掲げて支援を行っているのか。クルーにインタビューをしてその声を紹介していくのが「Crew’s Voice」のコーナーです。
今回紹介するのはソーシャルスクエアの“縁の下の力持ち”松岡真満へのインタビュー。
入社して約4年。外から現場に関わる松岡の想いを語ってもらいました。

―NPO法人に切り替えて、浸透してきた「ごちゃまぜ」

私がソーシャルデザインワークスに入ったのは2015年12月ですね。この数年で変化は確かにしてきていて、やることが増えました。株式会社からNPO法人に切り替
わって、寄付とか賛助会員とか、外からファンを増やす動きもできるようになったんです。私はNPO法人の継続的なお金の管理とか、運営のサポートをする業務と、理事会や総会などの事務をやっています。

東京から見ていると、株式会社からNPO法人に切り替わってから、新規店舗の拡大をはじめ、スピードが早まったのかなっていう印象を受けています。当初株式会社でやっていた時は、地域からの見られ方、福祉を株式会社でやってるところがマイナスに働いてしまうことが多かったですね。株式会社からNPO法人にすることで見られ方が和らいだというか「もう少しやればいいんじゃない?」という様な、応援をされることが増えました。私たちの活動がしやすくなったのかなと感じています。

「ごちゃまぜ」は入社からずっと担当として関わってきて、広がってきているのを感じます。いわきでも「ごちゃまぜ」っていう単語が使われるようになってきたなって。今まではそこ止まりだったのが、「ごちゃまぜ」=「ソーシャルデザインワークス」という合致がされるようになったのかなっていう認識があって。認識がされたということは、もともとの事業が障害福祉だって言うことを理解してくれる人が増えてきて、私たちが狙いとしている社会とか福祉とかに興味なかった人も、巻き込まれているという実感があります。市役所さんからも「ごちゃまぜ」っていうキーワードで声をかけてもらったりとか、プランニングお願いしますとか、声を掛けられる機会がすごく増えました。

最近、本当にフェーズが変わったんだなって思っています。今までは「ごちゃまぜ」を広げるっていうのが第一の目標だったから、当時はイベント屋さんだったかもしれないです。とにかく広げる、とにかくやるというような感じで。でも今は、誰のためにやってるんだとか、一緒にコラボすることに何のメリットがあるんだろうねとか、立ち止まって考えることができるようになってきています。目指すフェーズが変わってきていて、次のフェーズにぶつかったからこそ悩みがあって。それを乗り越えれば次の段階にいけるというところにきていると感じていますね。

最近意識しているところは二つかなと思っていて。ひとつは、「ごちゃまぜ」ってキーワードで企画運営をしてるんですけど、イベント屋さんという勘違いされないようにすること。もうひとつは、障害福祉っぽいカラーを出すというか、福祉のため、という捉え方を相手はしてくるので、そこの色をあまり出しすぎないところにかなり気をつけています。

うちは障害福祉っていうところが本事業にあるので、そこをないがしろしているわけではないんです。「障害福祉もちろん大事なんだよ、でも『ごちゃまぜ』も必要なんだよ。」ということをうまく伝えるところですね。初めて「ごちゃまぜ」っていう単語を聞く人にとっては、相手がもともと持っている障害福祉のイメージと、私たちの考えている障害福祉のイメージを合致させるというか、すり合わせをするところにいつも苦労するというか、気をかけています。

障害のある人とかない人とか、子どもも大人もいてもいいというところを自然に演出するのって、今「ごちゃまぜ」って言ってやってるけど、そんなことを言わなくても、結局来たい人が来たらいい。それが理想です。来てくれた方の中に、もし障害が理由で何らかのイベント参加を断られた経験がある人がいても、全然来ていいんですよっていう、それだけなんですよね。ただ、まだ今はオープンに言わないと伝わらないですね。

―現場ではない立場から関わり続けること

やり続けるっていう所が一番のポイントなのかなって思っていて、世の中にとって良いこととか、必要とされていることって、単発で終わらせるんじゃなくて続けてやっていくことに意味があるし、元々価値観が全然違う人の価値観を変えようとしている以上すぐには変わらないので、続けてやっていかないといけないんです。その中で、お金のところは私ができる部分だと思っています。

現場のクルーは、支援をして、利用者さんが通ってくれることでお金が入ってくるシステムですが、私はどういうシステムでお金を稼ぐのかを考えなくちゃいけないと思っていて。会社に在籍してるクルーの中で、自分の給料だけが、みんなが一生懸命営業とかで稼いだお金から払ってもらってるわけです。自分でどうやって稼ぐんだ、法人にとっての収益をあげられる存在になるんだって考えた時に、やはり自分の強みは「ファンドレイジング」だなと。

これから様々な事業展開をしていくとか、新規店舗をオープンするとか、お金が必要になってきますが、そうしたハード面のファンドレイジングもできるかもしれないし、イベントでのソフトの面でもマネジメントもできるかもしれない。その部分がこれから2020年まで継続していくことで支えられるのかなと。

今後はソーシャルデザインワークスという名前もですし、スクエアの事業所自体も地域に広げていく必要があるのかなと思っていて。今でも「あの建物は何なんだ」っていう風に思われてるところもあるだろうし。「一回行ったことあるよ」って言われたり、「スクエアいいよね」っていう会話が広がっていくようにしていきたいなと思います。

まずは内郷とか地域に広げたスクエアフェスを、クルーが中心となってやっていきたいなって思って、スクエアフェスだけの助成金を取りました。クルー自身がやっていくというか、クルーが意味を持って、企画に関わって欲しいと思って。私はいわき出身ではないし、東京から単発で来ているような感じなので、出にくいところが結構あります。本当はいわきに住んでるクルーがやってくれる方がいいわけですよね。スクエアフェスも基本的にお金のところしか見ていなくて、ほとんど企画はクルーに任せています。

そこにも狙いとか意図があって。将来は私はアドバイザーみたいな立ち位置になっていった方がいいですし、それはずっと北山代表からも言われてることなんです。でも引き際が難しいところはあります。中途半端と言われたら中途半端なんですよ。その辺悩むこともあって。

中途半端にお金の請求の部分も分かってるし、福祉のサービスのシステムもわかってるし、障害の特性っていうところも、毎日触れてはいないけれども分かるし。だから、私みたいな人も組織にいないと極端になっていっちゃうと思っていて。支援と社会に対するアプローチ、両方やらないといけないって言い続ける人がいることは大事だと思います。中途半端な位置かもしれないけれど、現場じゃない立場だから言えること、そしてその責任は大きいなっていう風に思っています。

PROFILE
松岡真満
松岡真満

松岡 真満(まつおか・まみ)
TOKYO Lab.
ごちゃまぜプランナー/ファンドレイザー

1991年神奈川県横浜市生まれ。高校時代をスウェーデンで過ごしたことがきっかけで、海外留学のコンサルタントとして、現地学校への入学など一連の手配を担当。
現在、ソーシャルデザインワークスでごちゃまぜイベントの企画、運営兼グリーンバードいわきチームリーダーを務める。
市役所、教育機関、企業などとコラボレーションをしながら、ごちゃまぜの世界観を広げるべく、日々活動中。

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