CREW's VOICE

主体的に自分のことを伝える大切さ

こんにちは、たこすけと申します。

広島生まれ東京育ちの29歳で、趣味は広島カープの応援です。

経歴を簡単にお話しします。新卒で入社した会社でシステムエンジニア(SE)として働いていましたが、2016年4月にうつを患い休職のち退職。2018年8月現在、都内の就労移行支援施設を利用しており、社会復帰に向けた日々を過ごしています。施設の利用過程でSDWSにインターン経験のある方からお話をうかがう機会があり、SDWSでのインターンに関心を持ちました。

僕は、これまでの就労移行支援施設や日常での取り組みを振り返って、「自分は口で提案することはできるけど、実際に行動にうつすことは苦手だな」という課題を感じており、それを通いなれている環境下ではなく、実際の職場での実務を通して克服したいと考えていました。そのような中、「SDWSでは決められた作業を受け身でおこなうだけでなく、自分から提案・実践することが求められる場面が他のインターンよりも多い」と伺ったことで、「自分の課題解決につながるかもしれない」と思えたことが、他社でのインターンではなくSDWSでのインターンを希望した理由です。

また、「SDWSは自分が将来携わっていきたいと考えている【社会が変わるような障害福祉】を実践している団体に近い」というイメージもありました。目の前の一人ひとりに丁寧に向き合うことに留まらず、社会全体の価値観やしくみの変化も促すことを目指しているSDWSに魅力を感じました。僕の持つ「何度でもやり直せる社会をつくり、そんな社会で自分らしく生きたい」という思いと、SDWSが掲げる「すべての仲間の幸せを追求すると共に諦めのない社会を創る」というビジョンに重なる部分があるように感じ、ぜひ現場で行われていることを体感したいと思い、インターンをお願いしました。

 

 

SDWSのでの7日間のインターンを終え、僕が一番学んだことは「主体的に自分のことを伝える大切さ」です。特に印象的だった出来事をいくつか振り返ります。2日目に通勤中の電車内で腹痛に見舞われてしまい途中下車した結果、勤務開始の13:00に間に合わなかったことがありました。遅刻が確定した瞬間、僕の脳裏には一瞬「遅刻して出勤するくらいなら、いっそのこと休んでしまいたい」という考えがよぎりました。僕の中で「どんな理由でも遅刻は許されない」という認識が強かったんだと思います。いずれにせよ連絡は必要なので、恐る恐る松岡さんに電話して状況を説明すると、松岡さんからは「そういう状況であれば大丈夫ですよ。連絡ありがとうございます。」と気楽に言ってもらうことができ、ホッとして冷静さを取り戻せました。一人で遅刻を深刻に捉えすぎていましたが、自分から状況を説明したことによって、「そんなに大袈裟に考えなくても大丈夫なんだ」と気づけた、印象的な出来事でした。

また、初日にExcelで作った資料について、4日目に松岡さんから改善案が提案されたときにも、自分のことを伝える機会がありました。改善案は正直、自分にはレベルが高いと感じるもので、できるだろうかと不安になっていました。うつを発症する前、こういうシチュエーションで僕はなかなか周囲に助けを求めることができず、一人で抱え込んでしまうことがありました。この日もひとりで抱え込もうとして「家でもやっていいですか?」という言葉が喉まで出かかりましたが、なんとかこらえて「ここのやり方が思いつかず困っています。」と、松岡さんに状況を報告できました。そして松岡さんの協力の元、なんとか完成させることができました。この経験は僕にとって貴重な成功体験になりました。

 

 

少し慣れてきた5日目、僕は少し気が緩んだのか、いつもは5分前出勤だったところをギリギリに出勤してしまいました。到着して、松岡さんからの「これまで業務開始5分前には出社されていたのに、なぜ今日は出社がギリギリなのですか?」という指摘にすこし動揺し、緊張してしまいました。ここで以前の僕なら「相手は怒っている。もう話しかけられない。」という思考に囚われていました。そして相手を避けるようになり、悪循環にハマっていくのがパターンでした。しかし「こういうときこそコミュニケーションが大切だ」ということを就労移行支援を通じて学んでいた僕は、きちんと謝罪をした後に業務上必要なコミュニケーションを自分から積極的にとることができました。

以前のように「相手は怒っている。もう話しかけられない」という思考に陥ってコミュニケーションを拒否してしまうのではなく、誠心誠意の謝罪と同じことを繰り返さないための対策を伝える事が、こういう場面では重要であることを学べた経験でした。

このように、7日間で僕が体感した変化は、僕が主体的になれたときに感じたことが多かったです。
どんなに信頼している相手でも、自分のことを1から100まで知っているわけではありません。
相手には相手の日常があり、いつも自分に目が向いているとは限らないからです。だからこそ、自分がいまどんな状況にいて、なにを考えているのか。なにをしたいと思っていて、どこにつまずいているのか。これらを自分の口から伝えることで、相手に気づいてもらえ、協力が得られ、そして大体の状況は好転するもんだなと実感しました。
今回のインターンが、少し楽観的な姿勢を備えるきっかけにつながったんじゃないかなと思っています。

「インターンをしたいです」と就労移行支援施設のスタッフさんに伝えてから、このインターンが実現するまでに1ヶ月もかかりませんでした。利用している就労移行支援施設のスムーズなご対応と、快く受け入れてくださったSDWSの柔らかさにはとても感謝しています。とくにSDWSの松岡さんには、多忙にもかかわらず多くの業務を自分のために切り出していただき、そして毎日フィードバックもいただき、とてもお世話になりました。そして全国各地のクルーのみなさんからも、わざわざ業務を止めてまで僕に挨拶する時間をいただき、とてもうれしかったです。7日間で学んだ「主体的に自分のことを伝える大切さ」を胸に、自分らしい働き方に向けたスタートラインに立てるよう、これからも一歩ずつ進んでいきたいです。

SOCIALSQUARE
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NPO法人ソーシャルデザインワークスが運営する障害福祉サービス店舗。 社会と現在の自分を結ぶための広場を創造することをコンセプトに、一人でも多くの生きにくさを抱える方々の心に栄養を、その先にある活力ある人生に貢献している。