移行支援事業所合同模擬面接会

それぞれの法人や会社の垣根を超えて、地域全体で働くを支える「いわき市就労移行支援連絡会」。その、初の試みとして模擬面接会を開催しました。

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いわき市内には就労移行支援事業所が4事業所あります。
それぞれの事業所がそれぞれの事業内容に特色を持ち、病気や障がい等により生きにくさを抱えている方々に対して「働く・働き続ける」という希望に向けて支援を行っております。
運営会社や運営法人が違っても同じ福祉サービスで同じ目標に向かい取り組みを行っている事業所がバラバラに行うのではなく、それぞれが協力し合う事で利用する当事者が一番いい環境で支援を受ける事を目指しています。
そこで月に一度定期的に4事業所が集まり、情報の共有・課題に向けた取り組み等をおこなう為に「いわき市就労移行支援連絡会」が立ち上がりました。

―移行支援事業所合同カリキュラム

事業所間の隔たりなく、カリキュラムが一緒にできたらいつもと違う緊張感持てるよね、とか一つの事業所では出来ないけど合同だったら出来る事ってあるよね、という発想から生まれたカリキュラム「移行支援事業所合同模擬面接会」。

―本番に近い緊張感の中で

毎年10月には、障がいのある方が対象となる「障害者合同面接会」が労働局主催で行われます。毎年20〜30社の企業の一次面接が受けられる面接会で、ここで就職を決める方も少なくありません。
どこの事業所も合同面接会に向けて面接の訓練を行っているわけですが、事業所の支援員が面接官になって練習しているので多少緊張感に欠けていました。そこで面接官がいつもと違う職員でやれたら、周りも知らない就職を目指す人が混ざっていたら緊張感がより増すし、本番前に本番に近い緊張感の中で練習することで、本番に向けて自身の面接における課題の把握をおこなう事ができます。
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それぞれ利用者の方には他の事業所の職員が面接官になりました

―普段とは違う第三者からの指摘が時に効く

この日は一人2回面接を行いました。面接官から評価・フィードバックをしてもらい、本番までに改善していきます。
後日、移行支援連絡会で合同模擬面接会の反省会を行った際に、いつも事業所で身だしなみについて指摘しても全く改善が見られなかった方が、他の事業所の職員から指摘を受けたことでようやく自覚をし、すぐに身だしなみの改善がされたそうです。他にも普段から指摘されていた事が他の事業所の方から同じ指摘を再度受けることで変化が見られたという報告もありました。
 

―目指すは地域全体の支援力の向上

今回は利用者の方へ向けてのカリキュラムでしたが、他の事業所がどんなツールを使って面接をおこなっているのか、またどんな評価シートを用いてフィードバックを行っているのか、他の事業所はどんな面接の仕方をしているのか、などを知る機会にもなり大変勉強になりました。
移行支援事業所連絡会では、このように今後も事業所の隔てなく柔軟に支援ができ、各事業所の抱えている課題を複数の事業所で課題検討する機会を作り、地域の支援力の底上げを目指していきたいと思います。
支援者一人の知恵より、事業所全体の知恵、それでも足りなければ地域全体の知恵を借り、その方が希望する生活の実現の為に諦めない支援力を持った事業所が増えることは地域にとっても生きにくさを抱える当事者にとっても良いことですね。
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他の事業所の利用者の方にも真剣に面接。相手を知らない中での面接は本来の姿。

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