ライフスタイル談話 vol.2
今回は小貫佳余さんをお迎えし、自身のうつ病やボランティア活動で経験としたことを伺いました。
SOCIALSQUARE西宮店ではさまざまな方の人生についてお話しを伺う機会を定期的に作っています。今回、開催されたのはゲストの方が今までの人生経験が現在の生活にどうつながっているかを伺うライフスタイル談話。前回に引き続き、第2回目として行われました。
第1回のレポートはこちら。
https://socialsquare.life/magazine/archives/2399
第2回でお話しして頂いたのは、小貫佳余(おぬき・かよ)さん。21歳のときにうつ病を経験し、東日本大震災でのボランティア活動を経て現在に至ります。さまざまな経験を振り返りながら貴重なお話しを伺うことが出来ました。
幼少期で両親の離婚を経験し、周りの大人を信用できなくなり反発を繰り返していた小学生時代。そこを変えてくれたのは中学生の担任の先生だったとのこと。その担任の先生は問題児扱いされていた生徒たちに対し、真剣に向き合ってくれたおかげで徐々に大人を信用していくことができ、それと同時に小貫さんの理想の大人像にもなっていっきました。
調理の仕事に興味があった小貫さんは専門学校卒業後、介護施設の調理担当として入社。その後転職を繰り返し、21歳のときにうつ病を発症したそうです。自殺を考えるほどに症状も悪化したそうですが、そこで助けてくれたのは周りの人と自分の弱い部分を認めること、出来ないことを理解し工夫することなどの考え方の転換。
徐々に前向きになってきたものの、まだうつ病の症状が続くときに起きたのが東日本大震災。震災で亡くなり、その方を惜しんで周りが泣いている光景をテレビでみて、自殺を考えていた自分のなかで、もやもやした気持ちが出てきたそうです。近所の人に東北にボランティア活動で行くけどどうかと誘われ、そのもやもやした気持ちを確かめるために岩手県へ。
そこで現地の仮設住宅で暮らす方や一緒にボランティア活動を行った方などさまざまな方と出会います。誰かの役に立てること、仲間と一緒になって活動していくことを通して当初のもやもやした気持ちも晴れていきました。
自身のうつ病やボランティア活動を通し経験した辛さや気持ち、自分らしく生きるための工夫などありのままの言葉で多く語って頂きました。参加したメンバーもその経験を率直に聞くことができ共感した部分も多かった様子でした。
SOCIALSQUARE西宮では、今後もさまざまな方のお話しを伺い、活力ある人生へのヒントを探していくためライフスタイル談話、またワークスタイル談話(毎月第2金曜)を行っていきます。