地域シゴト見学会・四家酒造
地域の中にあるさまざまな「シゴト」を自分の目で見ながら働くことについて視野を広げようと「地域シゴト見学会」を開催。四家酒造さんにお邪魔しました。
地域の中にはさまざまな「シゴト」があります。そのシゴトの現場を自分の目で見ながら、働くことについて視野を広げ、これからのビジョンを描くことに活かそうと、8月29日土曜日、ソーシャルスクエア内郷初の試みとなる「地域シゴト見学会」を開催しました。
見学させて頂く企業は、いわき市の老舗酒蔵である「四家酒造」さん。創業は江戸後期と100年以上の歴史を持ち、地酒「又兵衛」を醸す清酒メーカーとして知られます。地域の食文化と深く関わる企業だけに、ものづくりに携わる職人の心意気や、ひとつの商品が生まれるまでの行程などについて、深く学ぶ機会となりました。
江戸時代からの歴史を持つ四家酒造さんの建物。趣がありました。
こちらは酒米を蒸すための大きな釜。毎年酒づくりの時期になると、もくもくと湯気を上げ続けます。
これまでに受けた賞の数々。銘酒「又兵衛」が高い評価を受け続けていることの証拠。
一般に、酒造りには「杜氏」という、酒づくりに精通した職人集団が関わります。四家酒造さんの場合は、岩手県の南部杜氏の職人さんが酒を仕込んでいます。杜氏の皆さんは普段は地元で農家などをしてらっしゃいますが、酒づくりの時期になるといわきにやってきて酒をつくっているそうです。
また、酒づくりに欠かせない「酵母」は生き物と同じ。このため、その日の気温や室温、湿度などによって状態が変わります。酒づくりに適した酵母の状態を見極めるため、酒の種類によっては不眠不休で酵母を見守る必要があるのだとか。安心安全だけでなく、品質、うまさへのこだわりを感じることができました。
酒蔵のなかを丁寧に解説して頂いた、四家酒造の四家代表。
瓶詰めの作業場。単純な作業のように思えますが、一瞬一瞬も気が抜けない大変な仕事。
見学では、四家酒造の代表、四家久央さんに丁寧に解説頂きました。酒の貯蔵、そして瓶詰めや出荷など仕事全般について丁寧に教えて頂きましたが、どの分野も、安全安心のための徹底した取り組みがさなれており、食に関わる仕事の責任の重さを感じることができました。
そしてまた、そのような責任の重さがあるからこそ、多くの人たちに感動を与えることができ、それが働く人たちのやりがいにつながっているのでしょう。参加者それぞれに思いを深めることができたようです。初めての試みでしたが、地域の食に関わる仕事の醍醐味を感じる、充実した見学会になりました! ぜひ今後も続けたいと思います。