SST:問題解決能力

ソーシャルスクエア内郷で日常的に行われるカリキュラムのなかにある「SST」。今回のテーマは「問題解決能力」についてみんなで考えます。

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ソーシャルスクエア内郷で日常的に行われるカリキュラムのなかに「SST」:ソーシャルスキルトレーニングというものがあります。ソーシャルスキルとは、日本語で言うならば「社会技能」。社会の中で普通に他人と交わり、共に生活していくために必要な能力のことを差し、このカリキュラムでは、そのソーシャルスキルを学んでいきます。
働きはじめると、わからないことや困ったことが出てきますが、動揺している時には、いい解決法はすぐには浮かばないもの。それによって対応が遅れ、職場の人に迷惑をかけてしまったり、失敗したことでその仕事をすることが怖くなったり、苦手意識がついてしまったり。最悪の場合、職場が居にくい場所になってしまうことがあります。では、そのようなときに、どうすればいいのでしょうか。
SST5では、まさにその「問題解決」について学び、考えます。
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ある状況を設定し、そこで発生した、あるいはするかもしれない問題を細かく分解しながら、それぞれの対応策を考えて行きます。
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具体的なシーンを想定することで、「どう動くべきか」をイメージすることができます。
 
今回は、「上司が忙しそうにしており、タイミングが掴めず、なかなか報告ができなくて怒られた」という設定です。自分が取った行動によって上司がどんな感情になるか、ステップを踏まえて個人ワークで考え、考えたこと感じたことを共有する方法をとりました。
ステップは以下の通りです。
①どんな問題が起こっているのか状況を把握する
②最終的にどのような状態が望ましいか考える
③その状態になるための案をいくつかあげる
④それぞれの案について、長所と短所をあげる
⑤どの案にするか考える
⑥決まった案を実行するための具体的な計画を立てる
⑦実行する
メンバーさんたちは、「上司に報告するときには一声かける」と忙しさをお伺いする方法や、「依頼されたときに、どのタイミングで報告すればいいのかを確認しておく」と上司の求める報告のタイミングを確認しておくなどの解決方法が上がっていました。
報告する側ばかりでなく、仕事を依頼する側も先に報告するタイミングを提示しておくことで、働きやすい環境を設定できると感じられるカリキュラムでした。今後も就職した後すぐに時に使えるテクニックだけではなく、自分が仕事を依頼したり、同じように困っている人に幾つかの選択を提供したりできるような一辺倒ではないスキルの獲得をしていきたいと思います。
あなたの問題解決の方法も、周りの人に共有してみてはいかがでしょうか。また、誰かの方法も聞いてみてはどうでしょう? 話すことで働きやすい環境設定が思いのほか簡単にできるかもしれません。誰かが働きやすい環境は、あなたにとっても働きやすい環境に成り得るかも? 問題解決は一人ではなかなか難しいですから、日頃から問題が起きないようにしていくのも有効な手段の1つかもしれません。

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