夢は一人暮らし!“就職活動ゼロ”から営業事務へ|郡山駅前店

Member’s Voiceは、ソーシャルデザインワークスが運営する障害福祉事業所(ソーシャルスクエア)を利用されて、就職をされた卒業生の声を紹介するコーナーです。スクエアでの活動や訓練を通して、学べたものや得られた気づ […]

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Member's Voiceは、ソーシャルデザインワークスが運営する障害福祉事業所(ソーシャルスクエア)を利用されて、就職をされた卒業生の声を紹介するコーナーです。スクエアでの活動や訓練を通して、学べたものや得られた気づきを語っていただきました!

お名前|K.Sさん
年齢|20代
ご病気/障害のご状況|ASD
就職先(仕事内容)|営業事務(障害者雇用)
勤務状況|週5日・1日6時間
継続状況|約半年(2025年8月〜)※雇用前に委託訓練を3ヶ月利用

※情報は取材当時のものです

短大中退後、「何をすればいいか分からない」空白の1年を過ごされていたK.Sさん。就職活動ゼロからスクエアに通い、電話応対やメール対応を練習。現在は営業事務としてフルタイム勤務を続けています。次の目標は正社員と一人暮らし。働く自信を取り戻すまでのストーリー。

「何をすればいいのか分からない」空白の1年

――スクエアを利用する前は、どんな状況でしたか?

訳あって通っていた短大を中退してから、1年ほど空白期間がありました。自宅で過ごしていて、時々パソコン教室には通っていましたが、就職活動は一度もしていませんでした。

――就職は考えていましたか?

正直に言うと、就職活動をできなかったに近いですね。何をどうすればいいのか分からなかった。履歴書の書き方も分からないし、求人を見ようにもそもそも自分に向いている仕事も分からない。ちゃんと働けるのかどうかも自信がありませんでした。

「就職したい、自立したい」という気持ちはあったのに、 動き方が分からなくて時間だけが過ぎていくような感覚でした。

そんな中で、通院していた病院の先生からSOCIALSQUAREのことを紹介されたんです。

自分とはかけ離れたところにあるイメージだったので「福祉サービスってどんなところなんだろう」と見学に来てみたら、想像していた雰囲気とは違いました。静かで、やわらかくて、「カフェみたいだな」と思ったんです。

ここなら少しずつ始められるかもしれない、と思えました。

「できないこと」より「やってみること」

――利用を決めた理由は何でしたか?

スクエアでは活動の幅が広かったことです。
他の就労移行支援事業所は、パソコンや資格に特化していたりとやれることが限定的でした。

スクエアでも就職を見据えた電話応対やビジネスマナーのカリキュラムはありますが、調理実習や外出プログラムもあって、「いろいろ挑戦できそう」と感じました。

最初は鶴見担にある郡山店に通い、約1年。その後、郡山駅前店へ移りました。

環境が変わる時に仲の良かった他の利用者さんもいたので少し寂しさもありましたが、「家から通いやすい場所を選べる」という便利さがありましたね。

駅前店には約9ヶ月程度(うち3ヶ月は職場での訓練)通って、今の職場へ就職しました。

障害を開示して働くということ

――どのカリキュラムが特に印象に残っていますか?

電話応対メール対応です。

当時は緊張してうまく話せなかったのですが、何度も練習するうちに、少しずつ慣れていきました。

今は営業事務として働いていますが、 電話は毎日鳴りますし、メールも毎日送ります。スクエアでの職場を想定したカリキュラムや訓練がほぼ毎日のように活かされていると感じています。

あのとき練習していてよかったなと思う毎日です(笑)

――現在はお仕事先へ障害を開示して働かれているんですよね。

はい。今の職場へ就職活動をする段階から、障害があることはお伝えしていました。
最初はやはり少し不安もありました。「どう思われるんだろう」「採用してもらえないかもしれない」と考えたこともあります。

でも、スクエアで就職活動を進めていく中で、無理に隠して働くよりも、自分の特性を理解してもらったうえで働くほうが長く続けられると感じるようになりました。

就職時にお願いしたのは、月1回の通院休暇と、体調が悪いときに頓服をデスクで飲むことの2つだけです。

会社の方には「それでいいよ」と言っていただけました。
特別な配慮というよりも、「必要なことは遠慮なく言ってください」という形で受け止めてもらえたのが印象に残っています。

自分の特性を隠さなくていい、という安心感はとても大きいです。
そのおかげで、必要以上に気を張らずに仕事に向き合えるようになったと思います。

自分のペースで「働き続ける」

――お仕事をする中で、ご自身で気をつけていることはありますか?

営業事務の仕事は、とにかく正確さが求められます。
似た規格の材料が並ぶ中で、ひとつの数字やアルファベットを間違えるだけでミスにつながってしまいます。

そのため、私は「絶対に大丈夫」と自分で言えるまで確認することを大切にしています。
一度確認して終わりではなく、時間をおいてもう一度見直すこともあります。

それでも間違えてしまうことはあります。
そのときは隠したりせず、素直に謝ってすぐに修正するようにしています。

また、「急ぎじゃない」と言われた仕事ほど、自分の中で優先順位が下がってしまい、タスクから抜け落ちてしまうことがあります。
そのため、「いつまでに必要ですか?」と 必ず締切を確認するようにしています。

こうした確認の仕方や仕事の進め方は、自分の特性や性格を理解したうえでの工夫です。
自分なりのやり方を少しずつ見つけながら、仕事に取り組んでいます。

――週5日働くとなると、体力面でも大変なことは多いのではないでしょうか?

現在は週5日・1日6時間勤務です。通院日以外で欠勤はなく、半年間働き続けることができています。

以前は長く働き続けられるのか不安もありましたが、「休まずに続けられている」という積み重ねが、自分の中で少しずつ自信になっています。

とはいえ、体調や気分の波がまったくないわけではありません。仕事中にふと嫌な記憶がよぎることもあります。

そんなときは頓服薬を飲んだり、少し気分転換をしたりしながら、自分なりのペースで調整しています。

無理をして頑張りすぎるのではなく、「続けられる働き方」を意識すること。それが、今の自分にとって大切なのかなと思っています。

次の目標は「正社員」と「一人暮らし」

――これからの目標はなんでしょう?

今の会社は正社員登用の可能性があるので、まずはそこを目標にしています。
現在は1日6時間勤務ですが、ゆくゆくはフルタイムで働けるように、少しずつ体調や生活リズムを整えていきたいと思っています。

まだ覚えることも多いですが、仕事にも少しずつ慣れてきました。
今はまず「続けること」を大切にしながら、経験を積んでいきたいと思っています。

そして、もう一つの目標が「一人暮らし」です。

スクエアで受けた「一人暮らしシミュレーション」のカリキュラムでは、
家賃や光熱費、食費など、実際にかかる生活費を具体的に計算しました。

それまでは「いつかは一人暮らしをしたいな」と漠然と思っていただけでしたが、
実際に数字で見てみることで、「こうすれば実現できるかもしれない」と少し現実的に考えられるようになりました。

「自立しなきゃいけないと思っています。」

その言葉は静かですが、将来に向けた強い決意が感じられました。

「目標が分からないまま」でも、スクエアに来ていい

――最後に、これからソーシャルスクエアの利用を考えている方へメッセージをお願いします。

何をしたらいいのか分からない状態でも、スクエアへ来てみれば、一歩ずつ進めると思います。

私自身、就職活動を一度もしたことがありませんでした。 履歴書の書き方も分からないし、どんな仕事が向いているのかも分からない。「本当に働けるのかな」と不安ばかりでした。

でも、スクエアに通いながら少しずつ準備をしていく中で、自分にできることや、自分に合った働き方が見えてきました。

今こうして働けているのが、その証拠かなと思います。

最初は「分からない」ままで大丈夫です。クルーの皆さんがついているし、少しずつでも前に進める場所があるということを、知ってもらえたら嬉しいです。

 

 

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ソーシャルスクエアが大切にしているのは、その人の特性にあった支援を行うこと。そしてそれをより実践に近い環境で行うことです。障害と一口にいっても、1人ひとり直面している問題は異なりますし、得意不得意があります。それを無理矢理に強制するのではなく、本人の特性にあった支援を探る。そのことで少しずつ自信がつき、自分でできることが増えていく。それが自立に繫がるのだと思います。
このコーナーでは、今後も、就労を決めた方や支援にあたるクルーの生の声を紹介していきます。スクエアでのプログラムをイメージして頂いたり、ここで働くことをイメージして頂いたり、気軽にお読み下さい。スクエアに興味を持って頂いた方は、ぜひご連絡下さい。見学などの案内をさせて頂きます。

ソーシャルスクエア郡山駅前

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