地域シゴト見学会・スーパーマルト

仕事の現場を自分の目で見ながら、働くことについて視野を広げるためのシゴト見学会。いわきのローカルスーパーチェーン「マルト」の店舗を見学。

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地域の中にはさまざまな「シゴト」があります。そのシゴトの現場を自分の目で見ながら、働くことについて視野を広げ、これからのビジョンを描くことに活かす。それが地域シゴト見学会です。今回は、いわき市民は知らない人はいない、スーパーチェーン「マルト」の店舗を見学させて頂きました。その模様をご紹介します。
この日訪れたのは、ソーシャルスクエアのある内郷地区のマルトSC高坂店。スーパーの両脇に、衣料品店の「ファミリー」、そして「くすりのマルト」を持つ大規模店です。今回は、株式会社マルトグループホールディングス管理本部・副本部長の石山伯夫さんにご案内頂き、バックヤードを中心に、従業員の皆さんの仕事ぶりを見学させて頂きました。
まずは、ドライ部門と呼ばれる日販品の倉庫から見学させて頂きました。大規模店だけあり倉庫も大きく、皆さん在庫の管理や品出しで忙しそうに動いてらっしゃいます。動きはテキパキとしていて、見学で訪れている私たちにもしっかりとあいさつしてくれ、とても爽やかな印象を受けました。総菜や精肉、鮮魚部門では、白衣に身を包んだ皆さん忙しそうに盛りつけをしていました。鮮度や品質管理は徹底しており、皆さん充実した表情で働いてらっしゃいます。

バックヤードの大倉庫で仕事について説明を受けるメンバー。

事務スペースでは端末の機能や使い方なども教えて頂きました。説明がとても丁寧で分かりやすく、とても勉強になりました。

調理場では扉越しに中をのぞかせて頂きました。緊張感のある雰囲気です。

バックヤードから外に出ると、荷物の搬入スペース。障がいを持った方も、自分の持ち場で責任ある仕事を任されています。
 
現在、こちらの店では、障がいを持つ方が6名ほど働いているとか。しかし、1時間近く見学させてもらったなかで、そうとわかる方は1人もおらず、皆さん完全に職場に馴染んで、自分の活躍できる場を見つけていらっしゃいます。石山さんも「障がい者を雇用しているという感覚はゼロ。仕事のできる人に仕事を任せ、たまたま障がいをお持ちだっただけ、という認識です」と語るほど、マルトは障がい者雇用が「当たり前」の企業文化になっていました。
違う店舗には、10年、あるいは20年と継続して働いている方も多いとのこと。障がいの有無に関わらず、責任ある仕事を社員に任せていける風土だからこそ、定着率も高く、勤続年数も長くなるのかもしれません。その秘密を、現場視察で垣間みることができました。
そのような職場だけに、メンバーもそれぞれ「ここで働く自分」を想像しながら見学できたことと思います。そのイメージこそ重要。そのイメージに近づけるために、今何を学ばなければならないかがよりハッキリしてくるのです。それを今後に活かし、働くを諦めない皆さんを応援していきたいと思います。
profile 株式会社マルト
いわき市勿来町に本社をおき、食品から衣類、調剤薬局まで幅広い事業を展開。
スーパーマーケットだけでも、茨城県も合わせ約50店舗あり、市民の生活において欠かせない存在となっている。
http://www.maruto-gp.co.jp/

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