ストレスコントロールプログラム
ソーシャルスクエア内郷では、私たちが抱えやすいストレスと上手に向き合う方法について考えるカリキュラム「ストレスコントロールPGM」を実施しています。
ストレスという言葉は、現代社会の中でよく耳にする言葉ですが、ストレスといかに上手に付き合っていくかについて改めて考える機会は少ないのではないでしょうか。 ソーシャルスクエア内郷では、私たちが抱えやすいストレスと上手に向き合う方法について考えるカリキュラム「ストレスコントロールプログラム」を実施しています。
このカリキュラムは、ストレスのメカニズム編、ストレスサインと対処法編、アサーティブな自己表現編という、全3編に分けて行われるカリキュラムです。今回の記事は、11月4日に開催された「アサーティブな自己表現編」の内容を記事として掲載させて頂きました。
ちなみに「アサーティブ」というのは、相手も尊重した上で、誠実に、率直に、対等に、自分の要望や意見を相手に伝えるコミュニケーションのことを指します。1950年代の心理学から「アサーティブ・トレーニング」というものが始まり、現在では、責任を伴った主体的な自己主張・自己表現および交渉の方法論として、欧米を中心に広くマネジメントの場面で取り入れられています。
もともとの性格は変えられませんが、コミュニケーションの仕方は変えられます。自分のコミュニケーションパターンに気づき、アサーティブ・トレーニングを使って訓練することで、コミュニーケーションの仕方を見直すわけです。具体的には、実践的なロールプレイをくり返しながら、自分の要求と感情を適切に表現する方法を身につけていきます。
アサーティブなコミュニケーションを学ぶため、ロールプレイと座学を繰り返して行います。ついつい普段は忘れてしまいがち。
みなさんもよくあることだと思いますが、例えば、上司からご飯に誘われたけど、今日は行きたくないな、という時、なんと返答することが多いですか?
A「嫌です、行きません」
B「そうですね~。楽しそうですね…、あーじゃあ行きます…」
C「お誘いいただき有難うございます。ただ、今日は都合がつかず難しいです。また機会がありましたらお誘いいただけると嬉しいです。」
上の返答は以下のスタイルにわけることが出来ます。
A : 相手の気持ちに配慮せず、自分の意見や考えのみを表現する「アグレッシブスタイル」
B : 常に相手を優先し、自分のことは後回しにし、自分の意見や考えを率直に表現しない「ノンアサーティブスタイル」
C : 相手の権利を侵害せずに、自分の要求や意見を誠実・率直・対等に表現する「アサーティブスタイル」
例題をみたとき、「アサーティブなほうが良いに決まっている、上司に対して『嫌です、行きません』なんて言わないよと思う人も多いのではないでしょうか。しかし、これを上司だけではなく、家族や友達、恋人など近しい人に置き換えた時はどうでしょう。ついついアグレッシブな表現になってしまっているときはないですか。また、上司や恋人、友達に嫌われたくないと思いついつい自分の気持ちを置き去りにしたノンアサーティブな表現を使ってはいないですか。
今回のポイントは自分自身がいつ、どんな状況で、どういったコミュニケーションを取っているかを見つめ直し、つい相手のことを無視したり、自分を無視したりしてしまいがちなタイミングを自分で把握することです。そのタイミングを知って気をつけるだけでも、余裕が生まれストレスを減らすことができるはずです。みなさんもぜひ普段のコミュニケーションスタイルについて見直してみてはどうでしょうか。