ありがとうが溢れる会社文化に
企業規模が小さいうちから、弊社では会社の文化醸成を大切に捉えてきました。今回は、その中の1つである「サンクスカード」の取り組みについてご紹介したいと思います。
こんにちは。代表の北山です。
今まで10年間のベンチャー企業経験の中で、私は会社の文化醸成の大切さを強く実感しています。事業運営もスタッフ育成も、その土台となる会社文化がしっかりしていてこそ上手くいくものだからです。このため、当社では、会社規模が小さいうちから、文化醸成を意識的に行ってきました。今回は、その中の1つである「サンクスカード」の取り組みについてご紹介したいと思います。
きっかけは、スターバックスさんの取り組みを参考にしたところからでした。スターバックスさんでも何種類かの素敵なデザインのメッセージカードがあり、誰かにメッセージを伝えたい時に、従業員であれば誰でも使えます。そこからヒントを得て、当社ではメッセージ、特にありがとうを伝えたい時に、言葉だけでなくカードで伝えたらどうだろうかと考えたのです。
言葉でありがとうを伝えられるだけでも嬉しいですが、
・それが目に見えるカタチ|カードで手元に残るともっと嬉しいだろうな。
・そのカードがたくさん溜まっていくとその人の自信にも繋がってきそうだな。
・あとで振り返った時に思い出と一緒に湧いてくるだろうな。
・ありがとうが溢れる会社にしたいな。
そんな想いが発端です。
ただ、カードには一工夫していて、当社の7つの行動指針を1つずつイメージカラーとともに社内のデザインチームがデザインしました。下の写真のようにカラフルな7種類×2パターンのサンクスカードが社内にはあり、いつでも誰でも使うことができます。
会社文化を醸成していく上で、ありがとうが溢れることは大前提として必要ですが、会社として大切にしていきたい行動指針に伴った言動を特に承認/賞賛していくことが大事なことだと考えています。ポイントは言葉の可視化と使ってみたくなるカードのデザインにすることでした。
普段から仕事を一緒にしている同僚に改めて、行動指針を踏まえた手書きのメッセージを贈ることで、さらに、チームワークが良くなったり、相手の本音が聞けたりします。また、普段は離れていて、たまに事業所で顔を合わせる同僚ともやりとりすることで、心理的な距離感はグッと近づくといった効果があります。幸いにも当社では、女性クルーを中心に楽しみながらサンクスカードを渡しあうようになって、会社の雰囲気が一段と良くなったように感じます。
このサンクスカードが当社にとって、行動指針を体現しているクルーが増え、ありがとうが溢れる会社文化を醸成していく大事なカードとなってくれることを楽しみにしています。
(代表|北山剛)
北山 剛(きたやま・つよし)
代表理事CEO/エグゼクティブプロデューサー
1979年福島県いわき市生まれ
東北大学工学部卒業、同大学院情報科学研究科修了
株式会社LITALICO(障害福祉事業会社では唯一の東証一部(現プライム)に上場)の創業メンバーとして26歳で参画。原体験は創業当時に出会ったある男性との対話。交通事故で重度身体障害になり、以降20年近く24時間介護施設で生活し人生に絶望しきっていた男性。その絶望感は本人から生まれたものではなく、周りにいる少ない人間が勝手に諦めることにより生み出されたもの。そして、多様性を拒絶する福祉業界の壁。「障害があっても働きたい意志があるなら、それを何とか実現するのが障害福祉の使命ではないのか?」と自分たちの志を話そうものならバッシング、全否定。これは、誰に何を言われようが若者なりの想いを貫くしかない。想いを実現するまでやり切るしかない。そんなパッションで10年以上にわたり、社会的課題をビジネススキームで解決していくソーシャルビジネスが成り立つことを実績で示す。その後、同社から独立、再びゼロから起業。
NPO法人ソーシャルデザインワークスでは「仲間の幸せをチームで追い求め、諦めない一歩を踏み出せる社会を創る」というビジョンを掲げ、障害のある方や生きにくさを抱える方々に向けた自立訓練・就労支援サービス事業を軸に多様なごちゃまぜの世界観を地域の方々と共創し、全国展開を目指している。
はたらき方の多様性を自ら体現するために2017年〜2020年の3年間、家族と共に南米ペルーで移住生活を送った。