利用者様の声 Member's Voice|西宮店 Vol.1

このMenber’s Voiceは、ソーシャルデザインワークが運営する障害福祉事業所(ソーシャルスクエア)で、就労を決めた方や、日常で支援にあたるクルーの生の声を紹介するコーナーです。 2018年12月に就職を決めたTさ […]

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このMenber's Voiceは、ソーシャルデザインワークが運営する障害福祉事業所(ソーシャルスクエア)で、就労を決めた方や、日常で支援にあたるクルーの生の声を紹介するコーナーです。

2018年12月に就職を決めたTさん

SOCIALSQUAREに出会った当初、実は働くつもりはほとんどありませんでした。
私が利用していた「就労移行支援」は名前からして絶対に働かなければならないような印象を受けましたし、それまで福祉サービスを利用したこともなかったので、サービスを紹介された時は心理的なハードルを感じました。
そうは言ってもいずれは働かなければならないんですよね。なのでまずは体験利用から始めたのですが、自分の話をスタッフのみなさんがとても熱心に聞いてくれることが嬉しかったですし、自分の周りには普段から相談できる相手がいなかったので、「とりあえず行ってみようかな」くらいの気持ちで利用を決めました。
利用を始めたばかりの頃は主に自己分析系のプログラムを行っていました。もちろん自分ですでに気づいている特徴が結果に表れることもありましたが、それはそれで自分のことを再認識する機会になっていたと思います。一方で、それまで気づいていなかった側面に出会えることも多くて、例えば「新しいものが好き」という分析結果は自分でも意外な一面でした。

就労移行支援を利用して良かったことは、何が自分に向いているのか真剣に考える時間をつくれた点です。一方で、言葉や文字でわかりやすく過不足なく伝える練習は、もっと行えばよかったと今では思います。日常の報告・連絡・相談でうまく情報が伝わっているのかわからず、わかりやすく話そうと努めるあまり、逆につぎはぎのような文章になっていないか、心配になることがあります。
自己分析を中心的に行なっていたものの、やっぱり実際に働いてみないとどんな仕事が向いているかはわかりませんでした。仕事の選択肢が多すぎることも就職活動を困難にさせていたと思います。履歴書を書こうにも、志望動機が何も思いつかなかったんです。

障害者求人の存在を知ったのはしばらくしてからで、「こんなものがあるのか」という驚きを感じました。自分が探していた専門的な職業は障害者求人には少なかったのですが、明らかにスキルが足りていない仕事に挑戦する必要性はないんじゃないか、むしろ選択肢が減って応募先を選びやすくなったのではないかと考えるようになりました。
そこから先は、自分の中に良い流れができていたと思います。以前からWordやExcelは扱えたので、自らのスキルを活かせる仕事として事務職での就労を検討するようになりました。結局は限られた求人の中から仕事を見つけなければならないので、迷っていても仕方なかったんです。合同面接会に参加する機会があったのですが、一度参加してみたら面接の空気感を掴めましたし、「自分の話を聞いてもらえると思えば大丈夫」というアドバイスもスタッフの方々からいただいていたので、気楽に就職活動を進めることができました。

企業実習や採用面接がトントン拍子で進んでいき、最終的に今の職場に就職が決まりました。
就職活動は良い結果が出ずに落ち込むことはもちろんありました。でもそれだけではもったいないので、反省できる部分はうまく取りいれて、根気よく続けて行く姿勢が大事なんじゃないかと思っています。

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ソーシャルスクエアが大切にしているのは、その人の特性にあった支援を行うこと。そしてそれをより実践に近い環境で行うことです。障害と一口にいっても、1人ひとり直面している問題は異なりますし、得意不得意があります。それを無理矢理に強制するのではなく、本人の特性にあった支援を探る。そのことで少しずつ自信がつき、自分でできることが増えていく。それが自立に繫がるのだと思います。
このコーナーでは、今後も、就労を決めた方や支援にあたるクルーの生の声を紹介していきます。スクエアでのカリキュラムをイメージして頂いたり、ここで働くことをイメージして頂いたり、気軽にお読み下さい。スクエアに興味を持って頂いた方は、ぜひご連絡下さい。見学などの案内をさせて頂きます。

ソーシャルスクエア西宮店
〒662-0857
兵庫県西宮市中前田町1-27 ラビットビル 1F
TEL:090-8377-4839 FAX:050-3153-3843
MAIL:ss_nishinomiya@sdws.jp

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