利用者様の声 Member's Voice|郡山店 Vol.1

Member’s Voiceは、ソーシャルデザインワークスが運営する障害福祉事業所(ソーシャルスクエア)を利用されて、就職をされた卒業生の声を紹介するコーナーです。スクエアでの活動や訓練を通して、学べたものや得られた気づ […]

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Member's Voiceは、ソーシャルデザインワークスが運営する障害福祉事業所(ソーシャルスクエア)を利用されて、就職をされた卒業生の声を紹介するコーナーです。スクエアでの活動や訓練を通して、学べたものや得られた気づきを語っていただきました!お名前|Y.Mさん
年 齢|23歳
ご病気/障害のご状況|自閉スペクトラム症(ASD)
就職先(仕事内容) |スポーツ小売事業人事部事務
勤務状況(週・時間)|週5日・7時間
継続状況|7ヶ月

※情報は取材当時のものです

一度目の就職活動の失敗から、障害者雇用での就職を決意

—— 編集部 - Y.Mさんは短期大学に通いながら、SOCIALSQUARE郡山店での訓練を経て、スポーツ小売事業の人事部に就職。今も継続してお仕事をされているとのこと。ソーシャルスクエアを利用するきっかけは何だったのでしょうか?

私は二度の就職活動を経験しています。一度目は、短期大学本科に通っていた頃。一般雇用の就職を目指しましたが、上手くはいきませんでした。その後は、短期大学の専攻科に進み、そこで二度目の就職活動を行いました。一度目の就職活動の経験から、現状の自分に一般雇用で就職活動をすることは難しいと感じたため、ソーシャルスクエアの就労移行支援を1年間利用し、スクエアの支援クルーさんに就職活動のサポートをしていただき、障害者雇用として無事就職することができました。

 

—— 編集部 - 一度目の就職活動の際に、障害者雇用としての就職は考えなかったのですか?

「できるだけ一般的な大学生の就職活動のレールに乗りたい」という気持ちが強くあったんだと思います。また、中学生の頃に自閉スペクトラム症(ASD)だと診断は受けていたのですが、軽度だったので…生活に不便は感じておらず、障害者手帳の発行もしていませんでした。しかし、いざ就職活動を開始してみると上手くいかないことばかりでした。そのことを家族に相談したところ、「一般雇用ではなく障害者雇用での就職を考えてみてはどうか」と言ってもらいました。その後、ハローワークや家族の知り合いの福祉サービスの方に、障害者の就職と定着をサポートする就労移行支援というのがあると教えてもらい、「障害者雇用の就職」という道を選ぶ決心をして、障害者手帳の発行をしました。

いくつか就労移行支援を行っている事業所を見学したのですが、ソーシャルスクエアは、通所やプログラムの参加が自由に決められるところが、自分の理想に合っていたので利用を決めました。大学のこともあったので、大学に通いながらサポートを受けられる手段を探していて、「個人の状況に合わせて、通所の選択ができる」という話をきいていいなと思ったんです。

 

自己評価をあげてもらった

—— 編集部 - ソーシャルスクエアではどんなふうに過ごされていましたか?

コミュニケーション能力に不安があったので、主にグループワークやグループディスカッションなど人と交流のあるプログラムに積極的に参加していました。

ソーシャルスクエアは、月間でスケジュールを告知され、先ほど話したようなコミュニケーションを行うプログラムや就職に役立つ座学のプログラムを、他の利用者メンバーさんと共に受けることができます。
しかし私の場合は、大学もあったので、プログラムの参加は周りと比べて少なかったと思います。その分、個人で面接練習や就職活動の相談に乗っていただいた時間が多かったですね。プログラムでのスキルアップというよりも、スクエアの支援クルーさんや利用者メンバーさんとの日常のやりとりで多く学べることがあったと思います。特に感じることとしては、自己評価をすごく上げてもらったなと。

—— 編集部 - 具体的にどういったことで自己評価を上げられたのですか?

基本的に私は「自分にはできない」「自分はできていない」という思いが根源にあったのですが、さんから「ここできていたよ」「よかったよ」というような、肯定の意見や感想をもらえたことで自己評価を高められました。加えて、週に一度スクエアの支援クルーさんとの面談時間を設けて、参加したプログラムの行動や発言、一週間の自分の行動に対してフィードバックをしていただきました。他者から自分の評価をもらえると、納得感も強く、自分について褒めてもらったとき「これでよかった」と安心できたことから、自己肯定につながったのだと思います。

こだわりはあれど、「考え過ぎない」

—— 編集部 - 現在のお仕事について詳しく教えてください。

勤務時間が週5日の7時間。スポーツ小売事業の人事部として、主に給料関連や職員情報のデータ入力などの事務作業をしています。


—— 編集部 - どういった流れで採用が決まったのですか?

スクエアの支援クルーさんから合同面接会(※複数の企業が合同で会社説明と面接を行うイベント)があると紹介していただいたのがきっかけですね。面接会があるというお知らせからは、その日までに履歴書の添削や面接練習などしていただきました。
当日はスクエアの支援クルーさん同行のもと(※企業側からの指示、ご本人からの希望があった際、支援員も面接に同席することが可能。)合同面接会に参加したところ今働いている企業の一次面接が受かり、そこから本選考を受け、職場実習を実施後、入社が決まりました。

—— 編集部 - 入社前に実習があったんですね!

そうなんです。自分は、現場の雰囲気や業務内容に問題ないか確認できましたし、企業の方にもこちらの障害や特性について事前に把握していただけるのでありがたかったです。実習では、業務内容も現場の雰囲気も問題なかったのですが、自分自身の問題で...、実習中にミスをしてものすごく落ち込んだ記憶があります。今思うと本当に些細なものなのですが、当時そのことがとてもショックでした。スクエアの支援クルーさんにもそのことを相談したと思います。その後、企業の方にも共有していただいたみたいで、ソーシャルスクエアと企業の連携でサポートしてもらっているなと思いました。

—— 編集部 - 面接や入社段階で、ご自身の障害特性などについて配慮してもらいたい内容などはどのように伝えられましたか?

自分は発達障害の中でも軽度のほうなので、基本的にNGなことはないのですが、自身の障害特性の一部として“臨機応変な対応が苦手”ということがあったので、電話応対だけはどうしても厳しいという話はしたと思います。

—— 編集部 - 実際働いてみた感想などをお聞かせください

入社したばかりのときは、業務とプライベートの切り替えなども上手くできてなかったところもあって、疲労感がひどく、勤務時間に関して契約内容を変えてもらおうかと一度スクエアの支援クルーさんに相談もしました。相談では、就職前は大学とソーシャルスクエアに通えるほどの体力があることは確かなので、まずは業務のペース配分が重要という話をしました。結果的に、段々と業務の内容がわかってくるとともに、体力配分についても学べたので、今も問題なく働けています。

—— 編集部 - 企業側の配慮以外に、ご本人から、ご自身の障害特性に対して業務中努力している部分は何かありますか?

障害特性なのか、性格なのか「失敗したくない」というこだわりがあるので、実習中もそうだったのですが、ミスをすると、かなりのショックを受けてしまいます。その対策として、教えていただいた業務についてはすぐにメモをすることを心掛けていますね。
あとは、業務含めて日常的なところの意識として、「考え過ぎない」ということも大切にしています。悩むとふさぎ込んでしまうので、休日は読書や創作などでリフレッシュをしてしっかり休むようにしてます。

今は、就労定着(※入社してから6ヶ月経過すると開始可能なサービス。ご本人が職場に定着できるよう支援員からのサポートを受けられる)として、ソーシャルスクエアに行くこともあるので。スクエアの支援クルーさんとお話しすることも「考え過ぎない」対策になるし、リフレッシュになってます。

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ソーシャルスクエアが大切にしているのは、その人の特性にあった支援を行うこと。そしてそれをより実践に近い環境で行うことです。障害と一口にいっても、1人ひとり直面している問題は異なりますし、得意不得意があります。それを無理矢理に強制するのではなく、本人の特性にあった支援を探る。そのことで少しずつ自信がつき、自分でできることが増えていく。それが自立に繫がるのだと思います。
このコーナーでは、今後も、就労を決めた方や支援にあたるクルーの生の声を紹介していきます。スクエアでのプログラムをイメージして頂いたり、ここで働くことをイメージして頂いたり、気軽にお読み下さい。スクエアに興味を持って頂いた方は、ぜひご連絡下さい。見学などの案内をさせて頂きます。

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