利用者様の声 Member's Voice|水前寺店 Vol.4

Member’s Voiceは、ソーシャルデザインワークスが運営する障害福祉事業所(ソーシャルスクエア)を利用されて、就職をされた卒業生の声を紹介するコーナーです。スクエアでの活動や訓練を通して、学べたものや得られた気づ […]

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Member's Voiceは、ソーシャルデザインワークスが運営する障害福祉事業所(ソーシャルスクエア)を利用されて、就職をされた卒業生の声を紹介するコーナーです。スクエアでの活動や訓練を通して、学べたものや得られた気づきを語っていただきました!お名前|H.Yさん
年齢|20代
ご病気/障害のご状況|社交不安障害
就職先(仕事内容)|スーパーマーケット(商品管理)
勤務状況(週・時間)|週4日・1日5時間
継続状況|4ヶ月

※情報は取材当時のものです

今回は社交不安障害と向き合いながら、スクエアで見つけた“できること”“好きなこと”
踏み出した一歩が、未来の景色を広げ「やってみたい」が増えていく日々になったと語るYさんにお話をお伺いしました。

「やってみたい」が増える日々

—— 編集部 - 本日はお時間をいただきありがとうございます。まず、Yさんの障害についてお聞かせいただけますか?

はい。私は社交不安障害という診断を受けています。人と話すことや交流することに強い緊張を感じてしまう特性があります。

—— 編集部 - 現在スーパーで働かれているとのことですが、きっかけは何だったのでしょうか?

スクエアでの就労移行支援の一環で、スーパーの実習に参加したことがきっかけです。品出しなどの作業が中心で、人と話す機会が少ないこともあり、自分の特性に合っていると感じ働くことにしました。

—— 編集部 - 勤務を開始した当時について、印象に残っていることはありますか?

品出し中に、初めてお客様に話しかけられた際は、結構慌てたことを覚えています。品出し業務がメインといってもお客様と対応する機会は何回かあって、今はもう、お客様に話しかけられても落ち着いて対応できるようになりました。

なだらかにステップアップ

—— 編集部 - スクエアをご利用されるまでの経緯を教えていただけますか?

きっかけは病院の先生からの紹介でした。当時の私は、自宅療養中で外に出るきっかけが欲しかったんです。
動物園とか美術館とか、地域マルシェに出店とか…ひとりではできないことや、ひとりじゃあまり行かない場所に行く機会がスクエアのカリキュラムにはたくさんありました。外の世界に触れ、人とコミュニケーションをとる第一歩としてすごくちょうどよかったと思います。

—— 編集部 - スクエアではどういった感じで通所されたんでしょうか?

最初の1年半は自立訓練(生活訓練)支援を利用していました。その後、就労移行支援の利用にして、さらに1年半ほど通いました。利用頻度としては…週2回から始めて、就労移行支援を利用していた時期には、週4〜5回で通うようになっていましたね。

私がスクエアを利用した目的は「外に出ること」だったので、月に何度か外出カリキュラムがあったのは個人的に嬉しかったです。
あと、私は敬語やビジネスマナーについて自信がなかったので、スクエアのカリキュラムで社会的スキルを学べたのはよかったなと思っています。今の職場でも、言葉遣いには気をつけるようにしています。

—— 編集部 - 結構積極的にカリキュラムに参加されていたんですね。

そうですね。その日に実施されているカリキュラムにはとりあえず参加していたかと思います。スクエアはカリキュラムの参加有無は自由なので、ご利用メンバーさんの中にはカリキュラムに参加せずとも、別の作業をしたり勉強してたりと自由に過ごされていた人もいた印象はあるんですが、利用当初の私には「やりたいこと」が本当になかったんです。

でも、性格的に何かはやってないと落ち着かないというか…何もしてない時間が逆に疲れてしまうタイプだったので、そういった理由でカリキュラムには積極的に参加してました。

—— 編集部 - そうだったんですね。となると…スクエアには『セレクトワーク』という自由に勉強や訓練ができる個人ワークの時間があったと思うのですが、そういった時間では何をされていたんですか?

『セレクトワーク』は確かに何をしたらいいかわからず悩みましたね。でも、その件ついてスクエアの支援クルーに相談してみると「スクエア内でできそうな軽作業とかをしてみませんか?」と提案していただいたんです。

自分にできるかどうか少し不安もあったんですが「やってみようかな」と思って、それからの私の『セレクトワーク』は、スクエアの支援クルーに「何か作業することはありませんか?」と声をかけ、封入作業や備品整理などの軽作業を任せていただくようになりました。

—— 編集部 - 軽作業にチャレンジしてみたんですね!すごいです。

私にとってとてもありがたい提案でした。「セレクトワークの時間は、軽作業をする」とやることが決まっている状態は気持ちが楽でしたし、作業も集中していたら、時間があっという間に過ぎていくので、「自分はこういう作業が得意なんだ」と気づけたきっかけにもなりました。

その後も、カリキュラムに参加したり、セレクトワークで軽作業を任せてもらったりする日々を過ごすうちに「私にもできることがあるかもしれない」とポジティブな感情が徐々に湧くようになったんです。それから次のステップへと「働くこと」に目を向け、就労移行支援の利用を考えるようになりました。

—— 編集部 - 自立訓練(生活訓練)で気づきを得たことで、就労移行支援に移られたんですね。サービスを変更することに不安はありませんでしたか?

特に不安はなく、安心して移行できました。環境が大きく変わらなかったことが大きかったんだと思います。場所も同じ、関わるクルーさんもご利用メンバーさんも変わらない。だから、気持ちの面で大きな負担がなく、自然な流れで次のステップに進めましたね。「なだらかに進めた」という感覚があって、よかったと記憶しています。

—— 編集部 - スクエアに通う前と今で、ご自身の変化を感じることはありますか?

自分に対して寛容になれたというか…すごく変わったと思います。
以前の私は
「頑張らなきゃ」
「諦めちゃいけない」
と自分を責めてしまうことが多かったんです。

でも、スクエアに通ってから自分のプラスの部分が見えるようになって
「私ってこういうことが好きだったんだ」
「こういったことができるんだ」
って知らなかった側面に気づけるようになり、それからは自分を責めるんじゃなくて「そのままの自分でもいい」と考えられるようになりました。

働くことで見えた景色

—— 編集部 - 現在のお仕事、働き方について詳しく教えてください。

スーパーで週4日、1日5時間働いています。※クローズ就労なので、障害については職場には開示していません。ただ、業務で困ったことや悩みはスクエアの面談で相談できるので、今のところ特に職場で障害を開示しなかったことで困ったことはありません。

※障害があることを企業に開示せず、一般の採用枠で働くこと

—— 編集部 - 業務で困ったことや悩み…というと具体的にどういったことがあったんですか?

例えば…『インカムで話すこと』とかでしょうか。業務中は、常にインカムをつけて各従業員の状況や位置の把握をしているんです。ただどうしても、自分の声が他の従業員に届いていると思うと、それが緊張に繋がり、声が震えてしまって…。今でもちょっと苦手ですが、少しずつ慣れてきていきたいという話をスクエアの支援クルーに相談させていただきましたね。

—— 編集部 - なるほど。スクエアの面談ではそういったお話をされているんですね。

スクエアの面談だともう慣れてしまってるんですが、基本的に自分のことを相手に伝えるのが苦手なんです。だから、業務では「わからないことがあればちゃんと聞く」というのを意識するようにしています。

クローズ就労だからこそ、自分について相手に伝えるスキルはこれから働き続けるためにも、重要だと思っていて…これは今の私の課題だと思い、これから頑張りたいと思っている部分ですね。

— 編集部 - 働き続けるためのスキルアップいいですね!こちらのほか、Yさんが今後してみたいことなどがありましたら教えてほしいです。

動物が好きなので、いつか猫や犬と一緒に暮らしてみたいです。将来的には自分の生活を整えて、動物と暮らせる環境をつくれたらいいなって思っています。

それから、家族と旅行にも行きたいと思ってます。これまでは体調や気持ちの面でなかなか遠出ができなかったのですが、今だったら行けそうな気がして。場所は特に決めてないけれど、家族にリクエストを聞いてそこに一緒に行けたらいいなと考えてます。
働けるようになって、少しずつお給料ももらえるようになったことで、やってみたいことが増えてきました。

—— 編集部 - あたたかくて、とても素敵な目標だと思います!

ありがとうございます。
スクエアに通う以前は「何かをしたい」と思うことすら難しかったのですが、今は、やってみたいことがあること自体が嬉しいです。少しずつでも、自分のペースでやってみたいことを叶えていけたらと思っています。

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ソーシャルスクエアが大切にしているのは、その人の特性にあった支援を行うこと。そしてそれをより実践に近い環境で行うことです。障害と一口にいっても、1人ひとり直面している問題は異なりますし、得意不得意があります。それを無理矢理に強制するのではなく、本人の特性にあった支援を探る。そのことで少しずつ自信がつき、自分でできることが増えていく。それが自立に繫がるのだと思います。
このコーナーでは、今後も、就労を決めた方や支援にあたるクルーの生の声を紹介していきます。スクエアでのプログラムをイメージして頂いたり、ここで働くことをイメージして頂いたり、気軽にお読み下さい。スクエアに興味を持って頂いた方は、ぜひご連絡下さい。見学などの案内をさせて頂きます。

ソーシャルスクエア水前寺

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